イノトモ&曽我部恵一 ツーマンLIVE

今日は吉祥寺へ行った。その前に下北沢にも行った。ライブを二本はしごするつもりだったのだ。しかし、行きで電車が止まり乗り過ごし道に迷い、昼のライブは諦めることにした。石指拓朗さんのライブ観たかったのに…。下北をブラブラすることもなく電車に乗って吉祥寺へ。はなまるうどんで腹を満たし、コメダ珈琲で時間を潰し、そしてキチムへと向かった。地下に降りていくと予想よりも人が多く、椅子はすべて埋まっていて立ち見になってしまった。辛口のジンジャーエールを飲みながら開演まで待つ。ライブに来るたび思う、アルコールが分解できない体に生まれたくはなかったと。ハイネケンを飲みながらライブを観たかったと。顔を赤らめている人を見ると羨ましくなってしまう。
 曽我部さんは会場が吉祥寺ということでマネージャーに「やったほうがいいですよ」と言われたと『吉祥寺』を演奏。この曲は、二十歳頃のときの彼女が吉祥寺の無印で働いていて、そのとき自分は特にバイトやバンドに明け暮れたりしていなかったから、彼女のバイトが終わることになると無印あたりをブラブラしていて、その時の歌だそう。『若者たち』は僕にとっては特別で、浅川沿いを歩いていた時にイヤホンで聴いていて、もっといい音楽はたくさんあるんだよ(そんな音楽聴いてるの?)ということを教えてくれた。この曲を演奏している時に一番前にいた女性が涙を流していて、ちらっと曽我部さんがその子に目をやったときに、それぞれの愛を感じた。そのあとは、イノトモさんがでてきてピアノとコーラスで『東京』と『時計をとめて夜待てば』を演奏した。『時計をとめて夜待てば』はイノトモさんの家に曽我部さんが来た時に、できたばかりのこの曲を聴かせてくれてとてもよかったという思い出があり、今日やることにしたそう。女性コーラスの入った『東京』はとても良かった。
 イノトモさんを知ったのはごく最近で「(There's Always) SOMETHING ON MY MIND」というZINEというか自主制作マガジンとうかのサニーデイ・サービス特集号のディスクガイドで紹介されていて、それを見たのがきっかけだ。図書館で「風の庭」を借りて聴いてみたらすごくよくて、ここ最近は毎日聴いている。そこへ、イノトモさんと曽我部さんがツーマンをやるというニュースが目に飛び込んで来たのでこれはいくしかない!!ということで今日は足を運んだ。『愛のコロッケ』『タンポポ』と好きな曲を聴くことができ、曽我部さんとつくったという『星と花』ももちろん演奏してくれた。この曲は一番好きな曲だ。しかも二人で演ってくれて、それはもう至福の時だった。途中、京都で対バンをするくるりの岸田さんのエピソードを話してくれた。岸田さんとを繋げてくれたのは曽我部さんで、曽我部さんの家にいたらコンコンと誰かがやってきてそれが岸田さんだったらしい。その時はくるりがでデビューした頃だったから知らなかったけど、のちに曽我部さんから電話番号を聞き出した岸田さんが直接電話をかけてきてコーラスで参加したのが『Birthday』で、そのお返しという形で岸田さんが参加してくれたのが『遠くまで』。京都では二人でこの曲をやるっぽいなぁ。アンコールでは二人で登場して『Imagine』と『Yuo Are My Sunshine』を演奏した。


星と花 イノトモ
 今日は、生きていくため(というよりは生きやすくなるため)の欠片を手に入れたような気がした。もっと身体をほぐして柔らかく、そっと音楽に身を委ねるように暮らしていけたら、この生きにくさから少しは抜け出せるかもしれないと思った。力が入って緊張しすぎなんだな、きっと。
 井の頭公園を散歩して帰りたい気分で、終わってすぐに颯爽と地上へと上がっていった。けれど外は雨だった。そううまくはいかないもんだな。