ココナッツディスク

 初めてココ池に行ったのは先週のこと。大変暑く、タオルで顔の汗を拭きながら、迷いながら到着した。想像していたよりもこじんまりとした佇まいであって、何か可愛らしさを感じるようなそんな外見だった。入口ドアの脇にレコードが置いてあったけれど、そこを探るような度胸は持ち合わせていなく、そっとドアを開けて中へ入った。涼しいと思ったのが第一印象で、第二印象はいい空間だなぁ!だった。入って右の壁には、ツイッターで見るCDがたくさん並べられた光景、左に進むとインスタで見るレコードが並べられている光景。まるで映画のロケ地に来たかのような(聖地巡礼などしたことないが)、そんな気持ちになった。それでもレコ屋というものに怯えつつ、おろおろと店内を見て回った。二十分くらい散策したのち、お目当のモノが置いてあるゾーンに行った。それは、ミツメの川辺さんのソロカセット。これを買うために今日はここを訪れたのだ。シャムキャッツなどが陳列されている最高なゾーンからそれを手に取った。そして、レジ横にはカネコアヤノだったりフライヤーなどが並べられていた。カネコアヤノの弾き語りを買うか迷いつつ保留にして、もう一つ欲しかった文芸誌「園」を手に取りレジで支払いを済ました。もちろんココナッツディスクのカードにスタンプをもらった。

 とある日の昼、家で昼飯を食べるときにツイッターでココ吉の店長がラジオのコーナーに出演するというツイートを見たのでせっかくだからと、むさしのFMを聴いてみることにした。ラジオでもradikoでも聞けないのでパソコンでサイトを開く。矢島さんは「一年前ではあるけれど、インターネットで読んだ記事で、90年代初頭にブレイク前のフリッパーズギターのファンであって、メンバー本人たちとも周りの人たちとも交流があったという人の回想録を読んで面白く、その人はフリッパーズギターの二曲のプロモーションにもエキストラで出演していた、子供の頃にそのPVを録画して何回も見ていて、本人たちと一緒に出ている同年代の人たちは誰なんだろうと思っていて、いつか仲間になりたいと思っていた。そこで印象的だったのは、フリッパーズギターが好きだったけれど、彼らに影響を与えたネオアコなどを聴いてもいまいちピンとこなくて、フリッパーズの方がいいと思っていたというようなことが書いてあったこと。自分もそう思っていたことを思い出した。今自分もミツメとかシャムキャッツとかスカートを好きなお客さんに、それだったらこれ聴いて見たらいいんじゃないと進めているけれど、その子たちも昔の自分みたいに、シャムキャッツの方が好きだと、そう思っているんじゃないかと。音楽を好きな人に音楽を薦めるのは難しいなと思った。その記事の中でこれだけは気に入ったと書いてあったのがマリンガールズだった」ということで最後にMarine GirlsのIn Loveを流していた。


In Love - Marine Girls

 自分も意識的ではないけれど、好きなバンドが影響されたものや紹介したものを聴いて見るのものの、ピンとこないことが多くこのラジオを聴いて無意識のところでそう思っているのだろうかと考えたりもした。けれど、きっと自分は最近までほとんど音楽を聴いてこなく、耳の地盤がミスチルで固められてしまっているせいだと思うし、最近はなるべくその地盤を崩そうということもあって、少しずつネオアコなどの洋楽を聴くようになって何ヶ月が経ち自分の耳も変化してきた。今では好きな音楽(法学洋楽問わず)も増えてきて、ミスチルを永遠に聴いていた頃が考えられない。今思うことは、シャムキャッツを好きになってよかったということ。配信でレコードを紹介して流していたことをきっかけにレコードを買うようになり(全然持ってないけれど)影響された音楽などを掘るということを覚えた。掘っていくと、聴ける音楽や好きな音楽の幅が広がる。ミスチルで地盤が固められたこともあってか、その変化が手に取るようにわかり、半年前に買ったインスタライブで夏目くんが紹介していたWEATHER PROPHETSのレコードを半年ぶりくらいに聴いたら、買った時は全然好きな音楽ではなかったのに今はかなり好きだと、そう思った。また、勧めてくれる側の難しさをしれて、なおさらいい音楽が知りたいしこれからも教えていただきたいと思った。