アイーン

 気が付いたら目ん玉が濡れているここ最近。耐えるんだ、我慢するんだと自分に言い聞かせているけれどもうダメかもしれない。耐えた先には何もないことを理解していて、解決方法はとても簡単なことなのにそれが全然できない。今はただただ深呼吸を繰り返してかろうじて安堵を得ている。最近はすっかりシャムキャッツも聴けなくなってしまった。今は女性ボーカルのポップスしか聴けなくて、それで自分が今何を欲しているのかを察する。繋がりがもたらされることを期待していたSNSも徐々に閉じている。ネットで繋がっていても直接的に物理的に関わることがないとなると、それはただ苦しみを増幅する装置でしかない気がする。インスタもやめたけど何も変わらないし問題ない。最終的にはツイッターもラインも閉じて終わっていくのだろうか。今、自分の部屋にあるものも捨てて行ったら何が残るのかとか考えてしまう。シャムキャッツのCD、ミスチルのサイン、束の間のレコード、愛用のラジオレコーダー、弾かれることのなかったエレキギター、未読の本や雑誌、額に入れて飾ってあるポスター。どれも大切なものには変わりないけど、”今”必要なものでもない気がする。最後にどっか旅行にでも行きたい。何年も旅行に行ったことがないし、温泉にもつかりたい。畳の上でゴロゴロしたいし、広縁のあの椅子にも座りたい。固形燃料を燃やして食べるすき焼きも食べたい。ポップに暮らしたかったけどダメだった。ロックな生き様でもないし、刻苦勉励することもなかった。何にもないままこうして没するなんてね。そんな自分に水平チョップをかましてやりたい。ただし自分でやると志村けんになってしまう。あはは。