退屈


ベッドに寝転がって3年が過ぎた。枕が湿気った煎餅のようになり、退屈にさえも飽きてきた。「退屈」という言葉がポジティブな意味で使われている音楽が2つ続いた。羨ましかった。退屈を甘美なものとして捉えているロックバンドが。忙しそうなインディーズバンドは退屈さえも愛すのか。しばらくぼーとして思った。そりゃそうだ、四六時中そんなんが続けば苦痛になるわ。メリハリだ。必要なのは。それに目標も。でも、目標か。どうしようか、なんにしようか。寝返りをうって天井を見上げた。3分ほど考え抜いたけれど答えが出なくて諦めた。子供たちが下校する時間、シャワーを浴びてコンビニに行った。お菓子を食べながら『ドキュメンタル』を見た。面白かったけれど笑えなかった。欠乏感に襲われた。もう一度、目標について考えた。10秒ほどしてまた次の動画を見た。メルカリでいらない本を売った。